トマトさんによるサマースクールレポート!
AISプランニングの創作活動支援人材育成プログラムの一環として、本事業に参加してもらったトマトさんによるサマースクールのレポートです。
どんなことが行われたのか、わかりやすくお伝えいただき感謝です!
創作活動支援人材育成プログラムに参加しているトマトです。
今回、札幌市文化芸術創造活動支援事業の一つであるスパークプラグアライアンスさんのオルタナティブ教育★少し遅めのサマースクール― アートを通した「あそびとまなび」のなかで、生き方を考える3日間 ―に参加させていただきました。
このサマースクールは、アートと教育をつなぐ場を通じて、子どもたちや保護者に「自分らしい生き方」を感じてほしいと企画したものです。
オルタナティブ教育の現場で出会った子どもたちの「今は楽しいけど、将来が少し不安」という声に応え、ユニークな生き方を実践するアーティストや実践者が自身の経験を共有します。
堅苦しい「教え」ではなく、遊びや学びの体験を通して、未来への希望を育むことを目指しています。
その場の雰囲気や参加者のテンションに応じて内容や時間を柔軟に調整し、お話と体験を組み合わせたプログラムを展開します。
参加は強制せず、選択の自由を尊重し、親子で参加することで互いの新たな一面を発見する機会も設けます。
さらに、メインプログラム以外の自由な活動としてサブプログラムを用意し、選択肢を広げます。
生き方はひとつではないと考え、自分らしい道を見つけるきっかけを提供したいと願っています。
詳しくはこちらのリンクよりどうぞ↓
https://artkids-net.com/artcamp-call/
9月19日(金)から21日(日)までの3日間、自然に囲まれた「Sola Art Retreat」で開催されました。
熊が出そうな山道を車で登り、ようやくたどり着いたそこは、まるで別世界。木々に囲まれたリトリートセンターは、自然と調和した穏やかで温かい雰囲気でした。運営者のYoshinori Kikuzawaさんに迎えられ、さっそくこの特別な場所の魅力に引き込まれました。
到着してまず目を引いたのは、メイン会場となる白いドーム。
音が不思議に反響する設計で、反対側にいる人のささやき声が耳元で聞こえるほど!「ここでは内緒話は無理だね」と笑い合いました。
敷地内には手作りの小屋や憩いの場、石でできたアート作品、ハンモック、ピザ窯、薪割りまであり、まるで自然と共存するアート空間のようでした。
準備を始める前に、まずは薪をくべて暖をとりました。そしてなぜか炭火で焼いた秋刀魚をご馳走になりました。新鮮な秋刀魚に心がほぐれました。準備はほとんど整っていて、机やベンチを軽く拭いたり、3日分の薪を用意したりする程度。薪割りも体験し、心地よい汗を流しました。
その後、参加者の子どもたちと保護者の方々が到着。ルール説明の後、1回目のメインプログラムがスタートしました。振付家のきたまりさんによるワークショップでは、楽器や身体を使った自己紹介を。音を通じて個性が伝わるのが不思議でした。そして身体のワークショップではゆったりとした動きでリラックスできました。休憩時間には、火を囲んで語り合ったり、ハンモックで揺られたり、思い思いに過ごしました。
2回目のプログラムは、サウンドセラピストの天明屋優佳さんによるワークショップ。子どもたちはさっきまで元気に走り回っていましたが、身体をほぐす動きから始まり、落ち着いた雰囲気に。ほぐした足の裏が地面にしっかりつく感覚に驚きました。私はここで退散しましたが、その後は声を使ったワークやアヴェマリアの合唱があったそうです。夜は食育をテーマにしたやうやう舎さんによる夕食。美味しいごはんで1日目が締めくくられました。
そして2日目。
夜に雨予報が出たため、急遽、Yoshinori Kikuzawaさんの見事な大工技術で雨宿り用のシート屋根を設置。瞬く間に完成する姿に感動しました。朝、昨日のおいしそうなメニュー看板を見て、子どもたちが絶賛していたミントジュースに期待が高まります。
1回目のプログラムは、作曲家の景井雅之さんによるフィールドレコーディング。自然の音や自分の声、叩いた音などを5秒間録音し、それらを組み合わせて曲を作りました。普通の声が効果音に変わってびっくり。ドームの中で寝転がって完成した曲を聴きました。なんともいえない心地よさに包まれました。
お次は待ちに待ったお昼。やうやう舎さんによるガパオライスやスープ、食べられる花が乗ったポテトサラダなど、野菜たっぷりの身体に優しいごはん。噂のミントジュースは本当に爽やかで美味!子どもも大人も大満足でした。
2回目のプログラムは、木こりの陣内雄さんによる森の学び。木や森の成り立ちを身体を使って楽しく学び、実際に森を散策。生きている枝と死んだ枝の違いや、土の感触、菌に分解される木の匂いを体感しました。死んだ枝は薪にするとよく燃えるそうで、子どもたちは枝を持ち帰って大喜び。休憩時間には、子どもたちが枝を炭化させ、石で削って「武器」を作り、草を刈る遊びを楽しんでいました。大人はゆったりおしゃべり。こんな時間が、大人にとっても貴重なリフレッシュになりました。
3回目のプログラムは、村上彩子さんによるLEGO® SERIOUS PLAY®のお試しワーク。レゴで自由に創作しました。私は積むのが苦手のようで、それに気づくのも楽しかったです。その後の夜ごはんは、ジンギスカンだったそう。美味しい香りが想像できます!
とうとう3日目。
朝は土砂降りでしたが、Sola Art Retreatに着くとすっかり晴れ、雨でしっとりした雰囲気がまた素敵でした。道端ではナメクジが登場!子どもたちによる「ナメクジクイズ」で、ぬるぬるが外敵から守ったり、凸凹道を進むのに役立つことを学びました。ただし、触るとぬるぬるが取れないので遊ばない方がいいとのアドバイスも。
1回目のプログラムは、Yoshinori Kikuzawaさんによる身体を使ったワークショップ。
最初は子どもがメインでしたが、大人もだんだん参加し、身体を動かすうちに心の距離も近づいたよう。笑顔と絆が生まれる楽しい時間でした。
お昼は、やうやう舎さんによるピザ作り。ピザ窯で焼く本格ピザに、子どもたちは食材を切ったり並べたりして大活躍。薪割りも頑張り、焼き上がったピザは絶品!私も食べるのに夢中になりました。きのこスープも美味しかったです。
最後のプログラムは、舞台芸術プロデューサーの森嶋拓さんによる振り返りの会。3日間の思い出をみんなで共有しました。そして、Yoshinori Kikuzawaさんの舞踏パフォーマンスをしていただきました。それはそれは幻想的で、心に残る瞬間でした。最後は参加者それぞれが思い思いのスタイルで挨拶を交わし、サマースクールのフィナーレを迎えました。
この3日間は、自然とアート、食、音楽、身体を通じて、子どもも大人も心から楽しめる時間でした。ゆったりとした時間の中で生まれた絆や学びは、きっと参加者全員の宝物になったはず。Sola
Art Retreatの魔法のような空間で過ごした思い出を、ブログやSNSを通じてみなさんにシェアできたら嬉しいです!



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